
電話帳くらいなら、最悪、一から入れなおす、という手もありますが、iPhone 3Gの中には、電話帳(アドレス)データ以外に、スケジュールやらメモやらToDoやら、仕事でも使うデータがぎっしり詰まっています。
これらのデータをもし、iPhone 3GSに移せないと、大変なことになってしまいます(^^;)。
アドレスデータやスケジュールデータ等、PCとの同期が前提になっているデータは、原理から言っても全く問題なく移行できるはずですが、各種アプリやシステムまわりのバックアップデータが、問題なく別機種に移行(リストア)できるのか、実を言うと少々不安でした。
何せ、ハードウェア構成自体が違うわけですからね。基本的にバックアップデータは、同じ構成のハードウェアにリストアするのが前提ですから、違う構成のハードウェアにリストアした場合、何が起きても文句は言えないわけで。
結論から言うと、その心配は全くの杞憂に終わりました \(^o^)/。
いや、もう、実にあっさり、iPhone 3Gのバックアップデータを iPhone 3GSにリストア(復元)できてしまいました。
ただし、Wi-Fiパスワード等、セキュリティ的に重要なデータは(ある意味当然かもしれませんが)、リストア(移行)されません。Wi-Fiパスワード等は、改めて設定し直す必要があります。
では、iPhone 3G → iPhone 3GSへのデータ移行手順を以下に説明しましょう。
- まず、iPhone 3G(旧機種)をPCに接続し、iTunesで同期して最新のバックアップを作成します。
- 次に、iPhone 3GS(新機種)をPCに接続します。iTunesが自動的に起動し、「新しいiPhoneとして設定」するか「バックアップから復元」するかを聞いてきます。
- もちろん「バックアップから復元」を選択します。この時、復元元には[手順1]で作成しておいた最新のバックアップを指定します(通常、デフォルトで選択されています)。
- 「続ける」ボタンをクリックして「バックアップから復元」プロセスが完了するまで気長に(^^;)待ちます。
- 復元完了後、通常は自動的にミュージック、ビデオ、カレンダー、アプリケーション等の同期が始まります。もし自動的に同期が始まらない場合は、「同期」ボタンをクリックして手動で同期を開始しましょう。
- 同期が完了するまで、これまた気長に(^^;)待ちます。同期が完了したら、iPhone 3GSをPCから取り外します。
- 下記のデータは復元されませんので、必要に応じ再設定(再入力)します。
- Wi-Fiの接続パスワード
- メールアカウントのパスワード
(SMTPサーバーのパスワードも忘れず再設定しましょう) - Safariで保存したログインパスワード
- iPhoneのパスコードロックの設定及びパスコード
- VPNの接続パスワード
- その他キーチェーンを使って暗号化・保存したデータ
最後の「その他キーチェーンを使って暗号化・保存したデータ」には、「アプリが保存したパスワード等のデータ」が該当します。アプリによっては移行される場合もありますが、移行されない場合もあるため、面倒ですが(^^;)、個別に確認するしかありません。
閑話休題
「キーチェーンで暗号化したデータ」は、別ハードにはリストアできない(当然といえば当然ですが)事は、開発者としては心に留めておく必要がありそうですね。
ログインパスワードのように再設定可能なデータ(マスタが別にあるデータ)なら問題ないですが、iPhoneがマスタになるようなデータを、キーチェーンを使って暗号化したりすると・・・大変なことに(^^;)。
まあ、iPhoneの場合、暗号化をサポートしたアプリをApp Storeで配布するには、アメリカの輸出規制をクリアする必要があるので、個人レベルで暗号化機能を実装することはまず無い(やりたくてもできない)ですけど(^^;)。
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